リスト更新速報その2

今日も基板更新作業が行われていましたので3枚ご紹介します。(個人的には嬉しいのですが)古めのタイトルが多いですね。

アッポー(セガサンリツ

エキサイティングアワーと並び当時人気があったプロレスゲームです。エキサイティングアワーと比べると全体のキャラクターデザインやBGMなどに軟らかさがあり、同じプロレスゲームなのに違った雰囲気が出ています。肖像権の問題などで今となっては移植のチャンスもまず無いかと思いますので、思い入れのある方はこれを機にいかがでしょうか。

書いていて思い出しましたがマイクロネットが国産レトロPC各機種にチャンピオンプロレススペシャルとして移植を出していました。ただFD版は馬之助とジャイアント馬場が削除、テープ版は昔88版を起動させましたが猪木とホーガンの一騎打ちと寂しいものでした。

ゼビウスナムコ

言わずと知れたゼビウスです。純正基板とわかっていてもチェック時にはつい隠しメッセージを出してしまいます。


ゼビウスと言えばログインのかなり初期の頃にゼビウスの特集が組まれプロトタイプの基板が3種類位誌面に掲載されていました。ちょっと今は写真が出てこないのですが、次の入荷がありましたら何らかの形で紹介させて頂きます。

またゼビウス繋がりですと以前AOUの会合に参加させて貰った時にポールポジションファイナルラップと並んで儲かったそうです。ナムコの古いゲームで大ヒットしたとなるとパックマンとかギャラガとかが頭に浮かびましたが、上記レースタイトルは普段ゲームをしないお客さんをかなり取り込んだ事とゲームに終りがある事がヒットの要因だと聞きました。

闘いの挽歌カプコン


基板の写真を撮り忘れていましたが純正基板です。2面の中ボスアルマジロンでダメージが4減ったので旧バージョンだと思いますが、それ以外の闘いの挽歌を見たことがありません。ただトップシークレットも爆裂銃が使え勲章に点数がちゃんと入る新バージョンを見たことがないと思っていましたら、ちょっと前に深谷のロボットに入っていましたのでその内見られるのではないかと思います。

剣を振る横アクションゲームが特別好きな事もあり闘いの挽歌カプコンの中でも1,2を争う名作だと思っています。ゲーメストを中心に難易度がとにかく高いゲームだと評されていますが、基本はしゃがみ斬りを使うという事と各ボスの対策、3面と5面でクモが出てくる地点の対処ができれば大分先に進められるゲームです。各ボスですが位置取りが非常に重要になり、2面と4面のボスであるゴブリンは基本右端に位置取れば対応できます。(右端を攻撃すると左にいるゴブリンに当たります)また5面のボスであるアイアンアーム2体もうまい位置を取れば一体ずつ倒す事が出来ます。

ディップスイッチ表を見るとゲームの難易度は調整できず、エクステンドの点数とステージ開始位置のみとこれまた漢らしい仕様です。基板を買って家で練習する分には素晴らしい設定だと思いますが実際にこの設定を使っているゲームセンターがあったかどうかは不明です。そういえばグレートソードマンもディップで開始ステージ変更出来ました。

基板リスト更新準備中です

久しぶりのブログ更新になってしまいましたが只今リスト更新に向けて色々と準備をしています。

点数的には普段の更新分とあまり変わりはないかと思いますが、本日はその中から3枚をご紹介します。

パフォーマン(データイースト

ウルトラマンのようなキャラであるパフォーマンを操作し、敵を全滅させる固定画面アクションです。攻撃がアイスラッガーではなくパフォーブーメランとなんとも締まらない名前なのがいい感じです。色数も多く楽しく遊べるシステムですので固定画面系のゲームがお好きなら持っておきたい1枚ではないでしょうか。販売はデコですが実際の制作は東亜プランです。(規格はスラップファイトとかゲットスターのハーネスと共用)言われてみますとパフォーマンのキャラデザインに東亜っぽさがあるかもしれません。弾数は少ない基板ですね。


アンダーカバーコップス(アイレム

グラフィック、サウンド、ゲーム性全てが高水準で纏まっているアイレムの名作です。1面のボスを右端に投げて即死させたりと遊び心もありベルト好きなら持っておきたい1枚です。入荷時には起動が不安定でサウンドもノイズが出ていましたが、該当コンデンサ交換によりバッチリ動作しています。ただコンデンサ交換時に基板にキズが出来てしまったのでその分お安めに出したいと思います。


動作確認として2面まで遊びましたが中ボスのハサミマンがやっぱり強いですね。マットボンバーの動きが楽しいのでマットがオススメです。

スターフォース(C基板)(テーカン

コピー基板ですが4面まで遊んだ限りでは動作もバッチリでした。C基板だからか映像を出す6pinが端折られて5pinになっており接触がちょっと怪しいです。今回販売分にはKIC規格と思われるテーカンハーネスを刺したままにしてリストに出す予定です。


他にもピットフォールIIなどJAMMA規格以前の基板を(比較的ですが)多めに出す予定ですのでご期待下さい。

マドンナ筐体(25インチ)入荷しました


 栃木県のゲームセンターより今では珍しいアイレム(irem)製「マドンナ」筐体をお譲り戴きました。


この筐体は25インチ時代後期の製品で、セガ社製「エアロシティ」筐体をかなり意識して作られており、操作パネルも全く同じ物が取り付けられます、当時はテクモの「筐太郎」もエアロシティパネルが取り付けられましたが、互換筐体としてはかなり良好です。

 この筐体の良い所はパネルの互換性だけでは無く、モニターが当時の25インチで一番良いモニターが採用されている事です。ご存知の方も多いと思いますが、アイレムの親会社は、パソコンモニター等で有名なナナオ(NANAO)(現・EIZO)であり、同社より発売された業務用モニター「DUAL8(MS-8)」シリーズはモニターの発色や他社と比較して壊れにくい等、当時のオペレーターに好評のモニターでありました。

 この筐体に当時では比較的珍しいフラットブラウン管を使用、フレームにモニター回転用の取っ手が付き、前面にブラストシティ筐体に付いているような集中操作パネルを採用しております。

当時ものすごく面倒であった「HSIZE」のモニター調整でさえこの集中操作パネルで簡単に調整が出来るようになり、ゲームセンターで基板を交換した後の調整が非常に楽だったのを覚えております。

 他にも、エアロシティと違い、鍵一個で操作パネル部分が開いたり、エアロシティでは難しかった対戦ハーネスを通す穴等随所に工夫の跡が見られるのですが残念な事に、この頃にセガ社より「アストロシティ」が発売され、モニター自体は1グレード落ちるのですが29インチの大画面と、セガの販売力に負けてしまい早々に姿を消してしまいました。その後マドンナ筐体の29インチ版の情報もあったのですが、結局私は見たことがありません。

今回も筐体の話題となってしまいましたが、次回こそは基板の話題を考えておきます。


スタッフ:K

大阪へ出張買取に行きました


 桜が咲き乱れる春先、大阪府内へ基板の出張買取にお伺い致しました。筐体込みのお問合せでお伺いしたのですが、三階建ての三階より、筐体の幅(約76cm)より狭い階段(約60cm)を降ろさなければ出来なく、搬入時はクレーンを使用したとの事。さすがにクレーンはBEEPでも扱えないので考える事しばし。

 幸いにもセガ社のアストロシティ筐体だった事もありバラして搬出を決意。昔「バーチャファイター2」がブームだった時個人宅に新品を納品した際に扉の幅が狭くバラしての搬入経験があるので電動ドライバーを使い、まず筐体をモニターとガワに分け、そのガワを更に三分割に致しました。

 ここまで分ければ後は搬出するだけ。幅が約60cm位の狭い所でも二人がかりで向きを考えて行えば何とか壁に傷を付けずに搬出する事が出来、後は外で再組み立てを行いましたが、約20年ぶりの筐体解体で間違えないようにするので必死でした。

 基板の買取については、昔の「飛翔鮫」や「達人」等初期東亜プラン作品を始めとするシューティングを中心とした買取で、査定金額もその分頑張らせて戴き、筐体搬出を含め依頼されたお客様に感謝されました。


  BEEPでは貴方の当時熱中していた思い入れが詰まったアーケード基板や筐体、MSXX68000等のパソコン、メガドライブPCエンジン等の家庭用ゲーム機・ソフトだけで無く、マイコンBASICマガジンベーマガ)やゲーメスト等書籍やポスター等ゲームに関する物全てが買取の対象となります。買取の依頼やご相談がありましたら是非ご依頼下さい。

スタッフ:K

テーブル筐体大量にお譲り戴きました!


 先週から今週にかけて、引っ越しシーズンに突入したようで買取依頼が立て続けに入り、ハイエースBEEP号も毎日東や西へと飛び回り、大量の買取アイテムの山に埋もれて色々と忙しい毎日を送っております。

 その流れで今回テーブル筐体が大量に入荷致しましたのでご案内致します。この筐体は都内にある喫茶店が閉店する際にBEEPに買取のお問合せがあり、トラックを準備しお伺い致しましたが、麻雀ゲームが多かったのですが、ブラウン管モニターがまだ現役の筐体ばかりで、まだまだ手直しすれば使用出来るのでしっかりと高額にて査定を行いテーブル筐体をお譲り戴いて来ました。

 早速引き上げて来たハーフ筐体を開けて見ますと中にはギッシリと基板や配線、スイッチ類が所狭しと詰まっており、配線を追いかけるのも一苦労、筐体によっては千円札が入る物もあり、一から配線した方が早いんじゃ無いかと思う作業もあり、中々苦労します。



 筐体をバラしてみるとハーフテーブル筐体なのにタイトーの銘板が貼った物があったり、日本物産製のハーフテーブル筐体が存在していたり等、今あらためて見ると「???」と思う筐体を見つける事が出来、筐体に関しては無頓着であった為、今現在でも新たな発見があり、人生毎日勉強なのだと切に感じます。


 この時期、就職や進学、転勤等で引っ越しされる最も最盛期の為、特にゲーム筐体や基板、レトロパソコンや昔のゲーム等趣味の物を手放される方からの依頼も多く、筐体のメンテナンスを行う時間があまり取れませんが、次の筐体メンテナンスが完了次第ご案内致したいと思います。

スタッフ:K

テーブル(ハーフ)筐体の配線


 ゲームセンターの筐体が下を向くテーブル筐体からほぼ正面を向くミニアップライト系に世代が変わりおよそ30年近くが経過致しました。当時の画面の大きさも14インチや18インチの為小さく、現在の30インチや50インチだと言われる大画面で遊ぶのに慣れてしまった方も多いと思いますが、やはり昔のゲームはテーブルで無いと物足りないのでまだ比較的流通している麻雀筐体を使ってテーブル筐体を作成してみました。

 今でも古い個人経営の喫茶店に置いてあるような麻雀筐体(すみません、改造後の写真となりました)ですが、中身は普通の電源レギュレーターやRGBモニターを使用しており、配線を「何が・どこに・どのように繋がっているか」が判れば半田コテを使い、線と線を繋げるスキルがあれば比較的簡単にテーブル筐体に改造する事が出来ます。


 こちらの写真は家庭用向きに発売されていたコントロールボックス(パナツイン)ですが、蓋を開けて見ると電源レギュレーター・スピーカー・操作系・ビデオコンバーターしか入って無く、テーブル筐体の場合と比較してもビデオコンバーターをRGBモニターに置き換えるだけの違いでしかありません。

 麻雀ハーネスとJAMMAハーネスの結線は全く違う為、配線をコネクタ部の所にて電源やら映像・音声等必要な線を残して取り外し、操作系の配線とパネルを一緒にJAMMAコネクタに配線するのみで改造は完了です。

 この時注意する点としては、RGBモニターが剥き出しで動作中は高電圧が発生している為、作業は必ず電源を切った状態にて行う事と、配線が間違えていないか必ず確認する事です。また、モニターの電源が切れていても特定の所に高電圧が残っている為、接触等で作業に失敗すると基板やモニターの故障、感電等色々と悲しい事故に繋がりますのでご注意下さい。

 上記にて脅かしてしまいましたが、このブログをご覧になっているスタッフKのような伯父さん年齢位のプレイヤーにとっては「テーブル筐体を自宅に設置する」と言うのは夢や青春の一つであったと思います。お手軽に整備済の筐体を購入されるのも1つの手ではありますが、自分の手で組み上げた筐体になると別格な愛着が湧いてくるかと思いますがいかがでしょうか。

スタッフ:K

コナミの名作パズルゲーム クォースの修理

KONAMIクォースが入荷しました。
このゲームはゲームボーイ版、MSX版を当時、かなりやりました。
対戦も面白く、またKONAMIならではの素晴らしい音楽がたまりません。

基板の中古相場も比較的安い部類であると思います。
是非とも人が来た時に、音を大きくして対戦で盛り上がっていただきたい1枚。
そんなクォースですが、JAMMAハーネスを挿して動作確認をしようとしたところ、立ち上がりません。エッジコネクタをチェックすると、非常に曇っておりました。最初はメラミンスポンジと無水エタノール等で磨きましたが、一部なかなか改善しないコネクタがありましたので、ヤスリで軽く磨いてあります。

すると、立ち上がりますが、どうにもコインが入りません。
最初は、よくある事で、コネクタの接点が悪く磨き直せば楽に復旧すると思いきやどうにもこうにもダメです。
16番目がコインスイッチ1。

パターンを追っかけて、TTLの種類を確認し、LS253に操作系の信号が入っている事がわかりました。(LS253)

ジャンパを飛ばして、ボタンを押すとコインが入りました。
ちなみに、LS253のピン"3"のINPUTで制御していました,エッジコネクタからここまでの間で断線箇所が無いか?またおかしそうな場所を探しますが見つかりません…。また見つかったとしても、この頃のKONAMI基板のパターンは非常に細く、いずれにしてもジャンパによって修理する可能性が高いと判断し、最初からジャンパを飛ばします。

オシロで入力テストを行っている様子です。
治りました。

これで、販売可能になりました。
基板の状態も少し悪いのと、このようにジャンパと、エッジ・コネクタの磨き跡があるので安くして販売しようかと思っております。