古書店 本 を思わせるマンガ

大東京ビンボー生活マニュアル 上

大東京ビンボー生活マニュアル 上

 
大東京ビンボー生活マニュアル(下) (KCデラックス)

大東京ビンボー生活マニュアル(下) (KCデラックス)

このマンガの中で、実際に古書店は何度か登場するが、主人公の何気ない一コマで文庫本を読んだり、うなぎの話しが出れば、「そういえば斉藤茂吉もうなぎが好きだったというが。」という一節がでたり。
中でも好きなのが、たばこを買いに行く主人公が、自動販売機ではなく、近所のなじみのタバコ屋に路地を抜け向かう、そしてタバコ屋の女主人が国木田独歩全集を読んでいる。そこで、「国木田独歩ですね・・」「この季節になると、読みたくなるのよ。」というシーン。そして、店先で「1本点けていくかい?」と一服。秋空で終わるという、ヤマもオチもないこのマンガの全体の雰囲気をよく表している1話ですが、自分はこういった話しを読むと、また本に親しみがわきます。他にも古書店の店番を頼まれた主人公が初の買い取りをする話や、正岡子規なんかも引き合いに出たりなんかもする。
割とこの本の時間の流れが好きで、トイレで1話づつ読み進めていた頃がありました。
もし機会がありましたら読んでみて下さい。