エアバスター(金子製作所)をご紹介します
ゲームセンターのシュ-ティングゲームで有名な所と言えば、「東亜プラン」や「CAVE」、「セイブ開発」等有名な所がありますが、まだまだ埋もれた良作なシューティングゲームがありますのでご紹介致します。
金子製作所より1990年に発売されたシューティングゲーム「エアバスター」です。金子製作所と言えば、「フライボーイ」を皮切りに「ゆけゆけ山口君」や「歌舞伎Z」、「富士山バスター」等数々の怪作を発表したアクの強い会社です。ゲーム内容は検索すれば他の紹介記事等がありますので割愛させていただきますが、前作「ヘビーユニット(タイトーより発売)」で一皮剥けたシューティングの作り方が花開いた作品でもあります。
音源はOPN(YM2203)とPCMを使用し、スカッとした爆発音やドラム音に小気味いいベースが重なり遊んでみると適度な難易度によりかなり爽快感が感じられます。このゲームのプログラマーは、「X68000」と言う現在でも人気があるパソコンにて、その界隈では当時オリジナルゲームを作っていた有名な方がこの業務用ゲームで初デビューと言う事もあり、背景に「X68000」や「FMタウンズ」をモチーフにした背景等知る人ぞ知る作品でもあります。
風の噂の話で恐縮ですが、このゲームは珍しくナムコ販売となっていますが、これはプレゼンテーションに行った際、ある人が大変このゲームを気に入った為「是非当社で出させて欲しい」とトントン拍子で話が決まったとの事でした。当時のナムコはタイトル画面に名前が出ない下請けや提携先のATARI社位しか他社製品を出していなかった為、非常に珍しい事でもあります。
当時のゲームセンターではそこそこの成績でしたが、ゲームセンター落ちの基板が海外に輸出されて国内にはだいぶ少なくなり、流通価格も上がって来ているようです。
昔、ゲームセンターの華と言えばシューティングがメインで現在は格闘系に取って変わられてしまいましたが今でも私は今でもシューティングだと思っております。
スタッフ:K