ゲームセンターで遊ぶ際に必ずプレイヤーが扱う物としてコントロールパネル(ジョイスティック)が存在します。今回はこのコントロールパネルをご紹介致します。
 
 1978年にスペースインベーダーが発売された以降各社からシューティングを始めとする各種ゲームが発売されていましたが、筐体に使用するジョイスティック等は各ゲーム会社により製造されていた為、構造や規格の互換性は無く、お店側は筐体に付属していたコントロールパネルを強引に改造してゲームを変更していました。スタッフKもある駄菓子屋で垂直パネル(インベーダー)で使用されていた物で「スターフォース」を遊ばされ、操作が難しいながらも何とか5万点ボーナスを取れた事が印象に残っています。

 そんな中、1982年(昭和57)に三和電子が創業し、写真の「OOP-8-2」を発売されました。当時のゲームセンターで見かけた事があるのでは無いのでしょうか。また、時をほぼ同じく1983年(昭和58年)セイミツ工業が創業され、この二社が出来た事により筐体部品が規格化されて行きました。

 その後ゲームの盛り上がりと共に、筐体にインストやPOP、ポスターの宣伝材料だけでは注目が足りないのか操作部分のコントロールパネルにも目を付け、タイアップしたオリジナルコンパネも作成されていました。写真では「エグゼドエグゼス」、「バミューダ-トライアングル」のパネルですが、当時では「HAL21」や「チャンピオンベースボール」、「ハイパーオリンピック」等のタイアップのパネルがゲームセンターで良く見かけていました。

 この頃はコピー基板も各種出ていた為、コピー基板系のオリジナルパネルもかなり見掛けました。写真は「ファミコン基板(タイマー式)」のコントロールパネルですが、「スクランブル」や「マサオジャンプ」、「チャンピオンベースボール(コピー版)」もゲームセンターや駄菓子屋でも見掛け、今考えるとコピー物にそんなにコストかけてどうするの?と思える気合の入れようでした。

 今ゲームセンターで見掛けるコントロールパネルは完全規格品で操作は良好なのですが顔が全て同じになり多少面白みに欠ける気持ちがあります。昔のオリジナルパネルが並んだゲームセンターが少し懐かしく感じるのは私が歳を取った証拠なのでしょうか。


スタッフ:K