マドンナ筐体(25インチ)入荷しました


 栃木県のゲームセンターより今では珍しいアイレム(irem)製「マドンナ」筐体をお譲り戴きました。


この筐体は25インチ時代後期の製品で、セガ社製「エアロシティ」筐体をかなり意識して作られており、操作パネルも全く同じ物が取り付けられます、当時はテクモの「筐太郎」もエアロシティパネルが取り付けられましたが、互換筐体としてはかなり良好です。

 この筐体の良い所はパネルの互換性だけでは無く、モニターが当時の25インチで一番良いモニターが採用されている事です。ご存知の方も多いと思いますが、アイレムの親会社は、パソコンモニター等で有名なナナオ(NANAO)(現・EIZO)であり、同社より発売された業務用モニター「DUAL8(MS-8)」シリーズはモニターの発色や他社と比較して壊れにくい等、当時のオペレーターに好評のモニターでありました。

 この筐体に当時では比較的珍しいフラットブラウン管を使用、フレームにモニター回転用の取っ手が付き、前面にブラストシティ筐体に付いているような集中操作パネルを採用しております。

当時ものすごく面倒であった「HSIZE」のモニター調整でさえこの集中操作パネルで簡単に調整が出来るようになり、ゲームセンターで基板を交換した後の調整が非常に楽だったのを覚えております。

 他にも、エアロシティと違い、鍵一個で操作パネル部分が開いたり、エアロシティでは難しかった対戦ハーネスを通す穴等随所に工夫の跡が見られるのですが残念な事に、この頃にセガ社より「アストロシティ」が発売され、モニター自体は1グレード落ちるのですが29インチの大画面と、セガの販売力に負けてしまい早々に姿を消してしまいました。その後マドンナ筐体の29インチ版の情報もあったのですが、結局私は見たことがありません。

今回も筐体の話題となってしまいましたが、次回こそは基板の話題を考えておきます。


スタッフ:K