ルパン三世(タイトー)のお話


 インベーターブームがまだ冷めやらぬ1980年に彼はやって来た・・・
 
 1978年に日本中で大ヒットを飛ばし、ネコも杓子も筐体の上に百円玉の山を積み上げた
スペースインベーダー」を作ったタイトーですが、ブームの終焉を予見し次の一手
模索するべく新しいゲームを次々と発売して行きました。「クレイジーバルーン」、「ポラリス」、「バルーンボンバー」等、40歳以上の方には懐かしいタイトルですね。


 その中で発売されたのが「ルパン三世」です。当時では珍しく版権を取得して販売され、
インストラクションカードの絵柄と画面のギャップに子供心でも落胆しましたが、それでも脳内補正でルパンになりきり
プレイしていました。$袋を二個取ると足が遅くなるのでパターンを組んでみたり、お遊びで金庫に入る瞬間にワープボタンを押してみたり、不二子との子供は何人いるんだと突っ込んだ思い出があります。

 インストラクションカード(インスト)の絵柄は版権を取得しているだけあり今見ても立派な一作品としての風格があります。
 当時インベーダーがコピー基板を含め大量に流通していたのと基板構成が似ていた為、それを改造したコピー基板が多数出回っていました。さすがにインストを完全にコピーすると版権元のTV局とトラブルになるのを恐れてか、タイトルを変え「怪盗ルパン」等で販売していたようです。


 こちらが「怪盗ルパン」のインストラクションカードですが、絵柄は何となくルパンと判りますが、次元大介と思われる男とバイクの二人乗りやUFOが書かれていたりと意味不明に仕上がっており、流石コピーと納得させられます。


スタッフ:K