テーブル(ハーフ)筐体の配線


 ゲームセンターの筐体が下を向くテーブル筐体からほぼ正面を向くミニアップライト系に世代が変わりおよそ30年近くが経過致しました。当時の画面の大きさも14インチや18インチの為小さく、現在の30インチや50インチだと言われる大画面で遊ぶのに慣れてしまった方も多いと思いますが、やはり昔のゲームはテーブルで無いと物足りないのでまだ比較的流通している麻雀筐体を使ってテーブル筐体を作成してみました。

 今でも古い個人経営の喫茶店に置いてあるような麻雀筐体(すみません、改造後の写真となりました)ですが、中身は普通の電源レギュレーターやRGBモニターを使用しており、配線を「何が・どこに・どのように繋がっているか」が判れば半田コテを使い、線と線を繋げるスキルがあれば比較的簡単にテーブル筐体に改造する事が出来ます。


 こちらの写真は家庭用向きに発売されていたコントロールボックス(パナツイン)ですが、蓋を開けて見ると電源レギュレーター・スピーカー・操作系・ビデオコンバーターしか入って無く、テーブル筐体の場合と比較してもビデオコンバーターをRGBモニターに置き換えるだけの違いでしかありません。

 麻雀ハーネスとJAMMAハーネスの結線は全く違う為、配線をコネクタ部の所にて電源やら映像・音声等必要な線を残して取り外し、操作系の配線とパネルを一緒にJAMMAコネクタに配線するのみで改造は完了です。

 この時注意する点としては、RGBモニターが剥き出しで動作中は高電圧が発生している為、作業は必ず電源を切った状態にて行う事と、配線が間違えていないか必ず確認する事です。また、モニターの電源が切れていても特定の所に高電圧が残っている為、接触等で作業に失敗すると基板やモニターの故障、感電等色々と悲しい事故に繋がりますのでご注意下さい。

 上記にて脅かしてしまいましたが、このブログをご覧になっているスタッフKのような伯父さん年齢位のプレイヤーにとっては「テーブル筐体を自宅に設置する」と言うのは夢や青春の一つであったと思います。お手軽に整備済の筐体を購入されるのも1つの手ではありますが、自分の手で組み上げた筐体になると別格な愛着が湧いてくるかと思いますがいかがでしょうか。

スタッフ:K