基板を扱う注意点


 基板を扱う時に筐体やコントロールボックスの電圧を気にしていますか?
意外と気にしていない方がいるようなのでここで簡単に注意点を記載していきます。
  
 基板は電気を使用しますが、適正な電圧をかけないと基板は簡単に故障してしまいます。
例えば「カプコンのCPS3全タイトル(特にウォーザード)」や「彩京戦国エース」が例として挙げられますが、
稼働時に+5Vから外れた電圧になると基板のカスタム等が壊れてしまいます。

横のスタッフKもエクイテスが立ち上がるのに、同じ時代で同じメーカーの基板である激走の音声が
どうしても割れる症状に悩まされていましたが、テスターで測ってみるとエクイテスが4.9Vで
激走が4.6V前後だったからでした。そこで電圧を上げたら正常に音声が出たという事がありましたので
電圧というのは本当に意識しなければならない事なのです。


 壊さない為には基板を接続する前に電圧を測りましょう。
測る為には、

・ テスター
・ 調整用の絶縁ドライバー(写真ですと青と透明な黄色の棒です)

だけの準備で大丈夫。

直流を測るモード(大抵「DCV」と記載されています。)に合わせ、

・ 黒の測定棒をハーネスの「GND」と書かれた側に、
・ 赤の測定棒をハーネスの「+5V」と書かれた側に

当てるだけで測定出来ます(写真参照)

写真に出ている数字が+5Vの電圧となります。この場合「5.39V」となりますので少し高いですね。少し下げましょう。
先に記載した絶縁ドライバーで電圧を調整するのですが、ちょっと注意!

基板を挿していない状態で電圧調整を行なっても正しい電圧にはなりませんよ。

例えば上の写真では「5.13V」を指していますが、実際に基板を挿して電源を入れてみますと・・・?

負荷がかかり「4.86V」になってしまいました。これでは正常に動かないばかりか基板によっては立ち上がりません。
電圧調整の正しい方法としては、『基板を繋いでいない状態で5.0Vに合わせ、基板を通電させてから徐々に電圧を上げて行く』です。

電圧調整が正しくないと買った時では正常でも自宅では不具合が起き易くなります。
正しい電圧調整で楽しい基板ライフを!



 
スタッフ:K