インストラクションカードのお話 その一


 基板を購入される際にインストラクションカード(以下インスト)が付属されますが、メーカー純正である事しか見ていませんか?今回会社内でインストを整理していた際気が付いた事を書き留めてみます。今回はセガの基板を例に挙げて記述してみます。




 ここに一枚の何の変哲も無い「ワンダーボーイセガ)」のインストがあります。純正インストなのでオリジナルシールがキラキラと輝いていますね。昔は比較的見かけた基板ですが最近ではあまり見掛けなくなりました。









 もう一枚の「ワンダーボーイ」のインスト写真です。こちらも純正インストの為キラキラとシールが輝いております。違いが分かりますでしょうか?タイトル上部の青い部分の幅と言うのは敢えて無視します(笑) 何となくシールの大きさが違うって?鋭いですね。





 実際に二つのインストを並べて比較してみますと何とインストの大きさが全然違う大きさでびっくりです。これは何故かと言いますと、「ゲームの販売形態による違い」となります。判りやすく言うと「筐体販売(完成品)」されたか「基板販売(部品)」されたかの違いでこのように区別されています。初期のナムコセガタイトーは基板だけでなく筐体を販売しており、古いプレイヤーであれば「エアロシティ」や「コンソレット」等の筐体名を聞いた事があるのではないのでしょうか。


 その際に区別をする為にインストの種類を変えたり(ナムコタイトー)、インストの大きさを変えたり(セガ)して販売した名残であります。その為セガの場合の完成品は「オリジナル証」、部品販売は「製造許諾証」となりシールでも区別されています。


 このように基板だけにバージョンが変わるだけで無く、インストにもバージョンがあったりと、よくよく調べて見ると奥が深い事が判ります。今回はセガの基板を例に取りご案内致しましたが、好評なようであれば次の機会にも取り上げてみたいと思います。

  
 

スタッフ:K