マクロスをご紹介致します


 今回はシューティングゲームマクロス(1992・バンプレスト)」をご紹介致します。
前例に従い今回もゲーム内容や攻略は他のサイトにお任せしてBEEP独自の紹介です。

 このゲームは1992年にバンダイグループのバンプレストより発売された版権物シューティングゲームです。バンプレストと言う会社は昔はコアランド(さらに昔は豊栄)と言う歴史のある会社で「ペンゴ」や「WEC・ルマン24」等他社で聞いた事があるタイトルを開発を行なっていました。バンダイグループになってから基板のゲームは自社製造は行なっておらず、全て外注で賄っており、参入第一弾の「ウルトラマン」はコナミ製基板を使用したり、「戦国エース」のように他社のゲームをバンプレスト名義で販売も行なっておりました。

 今回のマクロスは過去に「バルトリック」や「はちゃめちゃファイター」を制作した「NMK(旧社名:日本マイコン開発)」が基板作成も含めて担当しました。前年に同社から発売した「サンダードラゴン(雷龍)」を彷彿する画面構成やパワーアップ、癖のある基板構成等、会社の名前が出なくともゲームに詳しい人が見ればNMKと一発で判る所がいかにもと言った所です。

 実際に遊んでみるとNMKらしからぬ良難易度で、発売当時は手応えがありましたが、連射装置を入れ適宜ボンバーを使用するとサクサク先の面まで進めるようになり、シューティング初心者にもお薦めな手応えで、なぜ家庭用に移植されなかったのか不思議なくらいの出来です。サウンドも良質でYM2203のSSG部分とPCMを多用した曲はCD化されていませんが一聴の価値があり、この作曲者は現在某音ゲーや某潜入ゲームに関わっていると伺っております。

 家庭用ではグラディウスPS4に移植されて世間を賑わせておりますが、アーケードゲームの世界でもまだまだ移植されない良ゲームがありますので今後も紹介して行きたいと思います。
  
 

スタッフ:K

忍者くん等メダルゲーム機をお譲り戴きました


 和歌山県でホテルや駄菓子屋の店頭等で営業を行なっていた元業者の方よりメダルゲーム機「忍者くん」や「ぱっくんらんど」やエアロシティ筐体、テーブル筐体で使用するパネル多数を出張買取にてお譲り戴きました。

 BEEPがある埼玉から和歌山まではグーグルマップを用いて8時間弱と表示され、4tトラックをチャーターして向かったのですが、「大きいトラックの為速度が出ない」と言う大きな誤算が発生。途中食事休憩も含めて進行したので現地に到着したのは約10時間後で、深夜にチェックインとなりました。

 一夜明け、お伺いした倉庫は柑橘畑の中にありさすが和歌山と感心し早速運び出し作業開始。倉庫の二階から降ろすのに手でチェーンを回すタイプのクレーンを使う等あまり体験したことが無い運搬方法で約5時間程悪戦苦闘する事で倉庫内の筐体全部をトラックに全部積み込みました。



 その際倉庫より出てきて目を引いたのは先に挙げました「忍者くん」と「ぱっくんらんど」のメダル筐体。当時UPLが販売した子供向けゲーム機で、スタッフKが中学〜高校生の頃に見掛けて遊んだ記憶があります。基本的にはコナミから出ていた「ピカデリーサーカス」のオマージュなのですが、「忍者くん」と言うUPLを代表するキャラクターを使用しており、対象年令が少し高かったのかと推測されます。

 元業者様に当時の営業形態のお話をお伺いした所、ホテルに一度設置すると中身を変えなくても客が勝手に回転して変わって行くので営業が非常に楽だったとの事で、現在もレトロゲームがホテル等に残されている理由の一端を教えて戴いた気がしました。しかし現在ではホテル内のゲームコーナーや駄菓子屋も壊滅状態でこのような子供向けメダル機が置いてあるお店も見掛けなくなり寂しい思いです。


 ビデオゲームは基板さえのこしていればある程度は遊べますが、メダルゲーム機を始めとするマスゲーム機は筐体を含めてのゲームの為、壊れたら廃棄されてしまい残された台数も少なくなっております。


 BEEPではゲーム筐体の買取も積極的に行なっており、数が纏まるのであれば4tトラックと言わず10tトラックをチャーターしてでも出張買取に伺います。まずは一度BEEPの買取にご相談下さい、お力になります。
 

スタッフ:K


 ゲームセンターで遊ぶ際に必ずプレイヤーが扱う物としてコントロールパネル(ジョイスティック)が存在します。今回はこのコントロールパネルをご紹介致します。
 
 1978年にスペースインベーダーが発売された以降各社からシューティングを始めとする各種ゲームが発売されていましたが、筐体に使用するジョイスティック等は各ゲーム会社により製造されていた為、構造や規格の互換性は無く、お店側は筐体に付属していたコントロールパネルを強引に改造してゲームを変更していました。スタッフKもある駄菓子屋で垂直パネル(インベーダー)で使用されていた物で「スターフォース」を遊ばされ、操作が難しいながらも何とか5万点ボーナスを取れた事が印象に残っています。

 そんな中、1982年(昭和57)に三和電子が創業し、写真の「OOP-8-2」を発売されました。当時のゲームセンターで見かけた事があるのでは無いのでしょうか。また、時をほぼ同じく1983年(昭和58年)セイミツ工業が創業され、この二社が出来た事により筐体部品が規格化されて行きました。

 その後ゲームの盛り上がりと共に、筐体にインストやPOP、ポスターの宣伝材料だけでは注目が足りないのか操作部分のコントロールパネルにも目を付け、タイアップしたオリジナルコンパネも作成されていました。写真では「エグゼドエグゼス」、「バミューダ-トライアングル」のパネルですが、当時では「HAL21」や「チャンピオンベースボール」、「ハイパーオリンピック」等のタイアップのパネルがゲームセンターで良く見かけていました。

 この頃はコピー基板も各種出ていた為、コピー基板系のオリジナルパネルもかなり見掛けました。写真は「ファミコン基板(タイマー式)」のコントロールパネルですが、「スクランブル」や「マサオジャンプ」、「チャンピオンベースボール(コピー版)」もゲームセンターや駄菓子屋でも見掛け、今考えるとコピー物にそんなにコストかけてどうするの?と思える気合の入れようでした。

 今ゲームセンターで見掛けるコントロールパネルは完全規格品で操作は良好なのですが顔が全て同じになり多少面白みに欠ける気持ちがあります。昔のオリジナルパネルが並んだゲームセンターが少し懐かしく感じるのは私が歳を取った証拠なのでしょうか。


スタッフ:K

基板のインストラクションカード等をお譲り戴きました


 今年に入りまして東京都23区内のお客様より出張買取依頼があり、業務用基板やファミコンPCエンジン等家庭用ゲーム機とレトロパソコン本体をお譲り戴きました。今回一番目を引いたのはゲーム基板に付属する「インストラクションカード(以下インスト)」を集めた物を大量にお譲り戴いた事です。

 今回出張買取でお譲り戴いた基板は新し目のシステム基板が多かったのですが、お譲り戴いたインストはどれも1980年後半〜1990年前半位のインストが多く、お客様にお尋ねしました所、昔所有していたけれどインスト類は別保管していた為手放す際に一端行方が判らなくなっていたとのお話でした。

 1980年から1990年前半の基板と言えば基板の性能が上がり、ゲームの中身と表現の質が程よくバランスが取れていた時代で例えば「イメージファイト」や「ライフフォース」、「忍者くん阿修羅の章」等今でも遊んで面白く、人気が高いゲームが出ていた時代です。自分も中学〜高校生の頃で、「ダライアス」等大型筐体で遊ぶ為に学校が終わると着替えて一目散にゲームセンターに向かっていた時代です。

 買取にてお譲り戴いたインストにつきましては該当基板の入荷がありました場合極力付属するよう仕分けを行い、入荷基板と共に活躍出来る日まで一旦ファイルにて休んでいただきます。


 インスト一つ一つに各人の歴史や思い入れがあり、私の場合は青春の日々をゲームセンターに通って一心不乱にゲームを遊んでいた自分を思い出してしまいました。まさか現在までゲーム業界の隅っこに関わっているとは当時では夢にも思っていなかったです。

 BEEPでは貴方の当時熱中していた思い入れが詰まった青春のアーケード基板やMSXX68000等のパソコン、メガドライブPCエンジン等の家庭用ゲーム機・ソフトだけで無く、マイコンBASICマガジンベーマガ)やゲーメスト等書籍や今回のブログにも記載しましたインストやポスター等ゲームに関する物全てが買取の対象となります。買取の依頼やご相談がありましたら是非ご依頼下さい。


スタッフ:K

ダダンダーン他基板をお譲り戴きました

 兵庫県姫路市より1993年にコナミより発売された「究極戦隊ダダンダーン」を始めとする80年後半から90年前半頃の当時の基板4枚を宅配買取にてお譲り戴きました。

 この「究極戦隊ダダンダーン」は、名前の通り戦隊物番組や竜の子アニメのタイムシリーズが好きな方には非常にお薦めに一作で、「沙羅曼蛇」の1面ボスに非常に似たキャラクターを始めとする強力なボスとの1(2)対1の闘いをモチーフにしたゲーム内容となっており、子門真人の歌う「戦え!ダダンダーン」のテーマ曲等サウンドも非常に良い出来です。ゲームの詳細は攻略サイト等で検索して戴ければと思います。

 ここは基板系のブログですので基板の話に強引に持って行きますが、この頃のコナミ製基板はサウンドAMP付近にある黒い塗料で覆われたカスタムチップ内部に表面実装タイプのコンデンサーが使用されているのですが、そのコンデンサーの品質があまり良く無い為、経年により内部でお漏らしをしてしまい、回路を腐食して故障すると言うトラブルが頻発しております。これはコナミの基板だけでは無く、他にはナムコ等の表面実装コンデンサーを使用している基板やパソコン等共通の話で、今でも保管している人には大きな悩みでもあります。

 今回お譲り戴いた基板はこのカスタムチップのコンデンサー部分にまだ液漏れの形跡があまり無い基板として入ってきました。もう20年前の基板の為9割以上が大なり小なり不良箇所が出てきますが、個体差や使用環境によってはあまり変質しない基板もあるようです。この基板も数年程経つと上記で記載した腐食に見舞われるかと思うと少し悲しい物があります。

1/21追記:この件に関して考察や実際に修理を行なった同人誌をBEEPにて取り扱っております。「俺の基板がこんなに動かないわけがない:nosuke著」(650円)です。他にも「俺の基板がこんなに動かないわけがない 2.0準備号:nosuke著」(600円)も扱っておりますので併せてお願い致します。


 さすがに現在では製造メーカーに修理を出しても部品が無い為「修理不可」となっているので、専門業者等に依頼する等で漏れて来たなと思ったら早めに見栄えは悪くても塗装を剥ぎ、コンデンサ交換の修理をする事をお薦め致します。腐食が進むと配線のパターンが切れる等復元が難しくなり、最悪復元も出来なくなります。



スタッフ:K

コピー基板の技術力:ぷよぷよ編

 コピー基板の話題を扱うのは基板業界では一種のタブーでありまして、検索しても出て来ないので今回は「ぷよぷよ」を取り上げてみます。「ぷよぷよ」は1992年にアーケード版が発表される前、MSX2ファミリーコンピューターでも発売されておりますが、今回取り上げるのはメガドライブ版とほぼ同等性能であるアーケード基板の方です。

 海外版コピー基板の為、タイトル等表記類は英語となっております。本来では写真の辺りでメインキャラクターのアルルが出てきて「ファイヤー」と言うのですが、写真の直後に画面が変わり、ゲームの説明になるのが一目で違う部分です。キャラクターボイスは全て英語で、結構違和感を感じます。

また、この基板の水平同期信号がかなり適当で、この画面写真を撮るのも筐体では中々上手く映らず、フレームマイスター経由で接続しないと正常に映りませんでした。さすがコピー基板。

 比較用の為C2基板も撮影しましたが、メインボードの大きさはあまり変化が無く、パーツの配置も本物基板に準拠しておりますが、不要な回路は省略されている為少しシンプルな作りとなります。

 サウンド回りは同じ音源を使用しておりますが、回路設計の違いか少し違った音が聞こえます。正規ルートで入手していない為音源部分の表記が削られており、またチップの記載情報から入手経路を特定されないように削ったものと推測されます。

 カスタムチップも同様に削られています。恐らくメガドライブから剥がしたのでは無いかと推測されます。

 ※1/21追記:動画を撮影してみましたので参考にして戴ければ幸いです。https://www.youtube.com/watch?v=S2Z6Rk2r_wA



 人気ゲームがある所には昔からコピー基板が存在しており、基板の買取を行なっていると時々このような基板が入荷してきます。この他にも他タイトルにてコピー基板の存在が確認されていますので、また機会がありましたらご紹介してまいります。

スタッフ:K

本日のお薦め基板

 本日はスタッフKのリスト在庫基板の中よりお薦め基板をご紹介致します。今回は「エイリアンシンドロームセガ・1987)」をご紹介致します。このゲームは今より28年前の作品となります。


 このゲームは「ファンタジーゾーン」や「テトリス」等のゲームが動作するSYSTEM16基板を使用しており、そのSYSTEM16でもROM交換がし易い16B版となります。しかしこの時期にでた16Bの基板は512kROMを使用するボードでタイトルによってはROM交換後にジャンパー用抵抗を変更しなければいけない面倒がありました。
 余談ですがこのボードを最初に使用したのは「ダンプ松本」であり、その際のROM型番が「EPR-10001」から始まる番号であった為非常に印象に残ったのを覚えております。

 例によってゲーム内容につきましては他のサイトでも紹介されているので割愛致しますが、SYSTEM16の表現力を使ったグロテスクなキャラクターは当時話題となり、家庭用ではセガマークIIIゲームギアファミコンに移植され、後にプレイステーション2にも移植されました。パソコンでは電波新聞社よりX68000版が発売されたのみで若いプレイヤーの方には馴染みが無いゲームかと思います。

 このゲームは当時そこそこヒットした事を受け、後年「エイリアンストーム」が発表されたのですが、いずれもシステム基板のソフトの為、基板としてはあまり残って無く、現在店頭やオークション等で純正基板が出回っているのは少ないです。その為今回のお薦め基板と致しました。


スタッフ:K