筐体で使う業務用モニターのお話

 今日はアーケードゲームの筐体で使用する18インチモニターを
筐体に組み込めるよう整備点検を行いました。
 むき出しのモニター内部には数万ボルトの高電圧が発生
しております。スタッフも昔うっかり触ってしまって「皮膚が
白く焦げた事」があります。写真を見たからと言って安全では
無いので絶対に触らないで下さいね!


 
 ゲーム筐体の画面がブラウン管から液晶に変わりはじめて
五年以上経過し、まだまだ現役の所も多数ありますが、急速に
ブラウン管を使用した筐体が減りつつあります。一般社会でも
アナログ放送からデジタル放送となり、業務用以上に液晶テレビ
が普及してしまい、ブラウン管はゲームセンターででしか見かけない
物となってしまった印象があります。


 普通の番組を見るだけなら液晶でも良いのですが、液晶とは違った
発色の良さを好む方や、ゲームに特化しますと60分の1秒の操作で勝負
が決まるソフトもあり、ゲーム系、特に業務用のブラウン管は根強い
需要があります。


 しかしモニター全般で言える事なのですが、いかんせん消耗品の為
経年にて劣化が進み、ブラウン管系では高電圧を発生させる部品自体
が流通しておらず、先細りしかありません。


 昔では捨てていた部品でも今では貴重な補修部品が取れたりと
今でも修理する方は苦労されているとお聞きしております。
BEEPではロストテクノロジーとなりつつあるブラウン管を使用した
ゲーム機の保存に力を入れたいと考えております。

  
スタッフ:K