コピー基板の技術力 その1


 アーケード基板は2000年頃までコピー基板が多く作成されておりましたが、基本構成は汎用TTLを多数使用し力技でゲームを再現しておりました。が、後期のコピー基板に目を向けるとFPGA等のユーザー側で回路を構成出来る部品(名前を思い出せない・・・)を使用する事により、かなり小型化されてきました。

 代表的な基板として「ストリートファイターII」シリーズを挙げてみます。CPシステムが発売された当時は「コピー不可能ではないか」と言われておりましたが、空前のストリートファイターブームを受けコピー業者も本気で開発した事により発売より1年程度で登場しました。当初登場したのはいわゆるROMボード部分を交換するタイプで過去作品からコンバージョン出来、当時インカムの少ないタイトルが瞬く間に市場がら消えて行きました。

 コピー基板の代替品としてコピーROMボードが出てきましたが、需要には全く足りない為ROMボードが出てから数カ月後のある日、一枚ボード版のコピー基板が発売されました。当時の業者より聞いた話では1枚あたり半値以下の値段で入手出来る為、ツテがある業者はこぞって純正基板を下取りで放出してコピー基板を入手、またたく間に純正基板を追いやっていきました。

 このコピー一枚基板は複数種類があり、自分の確認した限りでは三種類を確認しております、基板の大きさがどんどん小さくなっているのを見るにつけ技術が進歩しているなと感じます。
 一枚基板を作る事が出来た為、当時では「ワンダー3」や「天地を喰らうII」等CPシステムを使用したコピー基板も見受けられ、一説ではそのコピー基板が原因でCPシステムIIが出たのでは無いかとも言われています。

スタッフ:K